日本にはじめて来た香水


日本にはじめて来た香水

坂本竜馬は、香水を愛用したと伝えられていますが、日本に輸入されたはじめての近代的な香水は、ロジェ・ギャレの「ヘリオトロープ」でした。

香水は、明治の文明開化の波に乗り、新しい物好きの人々の間で大ヒット。

この香水「ヘリオトロープ」とは、カスタードクリームのような甘い香りを放つ花の名前ですが、天然の花からは香料を取っていないので、合成香料を調合して香気を再現しています。

「ヘリオトロープ」は、夏目漱石の「三四郎」に登場する香水としても知られています。

また、オーデコロン系の香水としては、「フロリダ・ウォーター」が当時輸入されていました。

この香水ボトルのラベルに噴水の絵が描かれていましたが、当時の日本人は噴水になじみがなかったので、「滝香水」というニックネームで呼ばれていたそうです。

日本製の最初の香水は、資生堂から発売されました。

「梅」、「菊」、「藤」とネーミングも香調も日本的ですが、当時としてはモダンなカットグラスを香水ボトルとして使用しており、大正時代の自由でロマン的な雰囲気を象徴する香水だったといいます。

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